2011年8月にグループが結成され、翌年の2月22日に1stシングル「ぐるぐるカーテン」でデビューした乃木坂46が、節目となる20thシングル「シンクロニシティ」を4月25日にリリース。
1期生として約7年間にわたり活動してきた井上小百合と、2期生として約6年の月日をグループで過ごしてきた寺田蘭世に、メンバー間で見られる“シンクロニシティ=意味のある偶然の一致”や、これからの乃木坂46について聞いてみた。
■ 「ドアが開いたらそこに生駒ちゃんが立ってた(笑)」(井上)
――お二人の間で「シンクロニシティ」な感覚を共有したことはありますか?
寺田:つい先ほど、「おおっ!」という発見がありました。
井上:話をしている中で、“思い立ったらすぐに行動する”という性格的な一致を見つけたんですよ。あまり先の予定まで分からないスケジュールで仕事をすることが多いので、時間が空いたらすぐに行動しないと何もできないんです。「何かしなければ人生がもったいない!」って思って。
寺田:私も全く同意見なんです。でも、意外とメンバー同士のシンクロニシティって多くない気もしますね。
井上:街中で偶然、乃木坂46のメンバーに会ったことはある?
寺田:あっ、あります! わりと最近なんですけど、洋服を買いに行ったら同じお店に(星野)みなみちゃんがいたんです。
井上:へぇ~。まさに偶然だね。
寺田:そうなんですよ。ばったり会った時の二人の第一声が『えっ!? キモっ!』でした(笑)。すごく仲良しなんですけど、お互いに性格は真逆のタイプなんですよ。しかも、私服の趣味も全然違うから、まさか同じお店で会うなんて。まさにシンクロニシティです。
井上:私は生駒(里奈)ちゃんとばったり会ったことがあるよ。ドアが開いたらそこに生駒ちゃんが立ってたの(笑)。仕事とは全く関係ない場所だったんだけどね。まいちゅん(新内眞衣)と遭遇したこともあったなぁ。街中で芸能人の方を見かけたことは一度もないのに、なぜか乃木坂のメンバーとは会ってしまうというのが不思議です。生駒ちゃんとは3回ぐらい遭遇しました(笑)。
――その初代センターを務めた生駒さんの卒業ほか、欅坂46ら坂道グループの合同オーディションも行われますが、今後の乃木坂46は変わっていきそうですか?
井上:意外と変わらない気がしています。結成からの7年間、本当にいろんなことがありました。生駒ちゃんがAKB48さんと兼任になったときも、何かが変わってしまいそうだったんですけど、根本的な部分は乃木坂46のままでしたから。
寺田:メンバーが卒業すると「あの子が卒業するなら自分も(ファンから)卒業だ」って思う方はいると思います。でも、乃木坂46には箱推し(個別のメンバーではなくグループ全体を応援すること)のファンの方が多いようなんです。だから、そういう人たちについてきてもらえるように、大切な部分は変わらないようにしたいですね。
井上:メンバーそれぞれの中にある“軸”がブレないようになったと思います。
寺田:そうですよね。卒業する生駒さんが、「みんなが“紅白”(「NHK紅白歌合戦」)に出ているのを外から見てみたい」っておっしゃったんですよ。それを聞いて、使命感と言いますか、ハッ!とさせられる思いがしました。今後は後輩も増えていくでしょうから、1期生の皆さんに教えていただきながら一緒に作ってきたものを、次の世代に受け継いでいきたいです。未来につながるように変化する部分もありながら、大事なものは守るという…老舗の味噌屋さんがその味を受け継ぐように。
井上:う~ん、そうだね(笑)。メンバー個々がいろんなジャンルで活躍しながら強くなって、それを持ち帰って集まったら、私たちらしさを残したままさらに強くなれる気がします。
■ 「修学旅行を体験してみたい」(寺田)
――グループが築き上げたものを継承しながら、新たな強さを身に付けるわけですね。では、プライベートで新たに挑戦したいことなどはありますか?
井上:私、大きな花火を目の前で見たことがないんですよ。毎年恒例になっている、夏の神宮球場ライブではステージ後方で花火が上がるんですけど、ステージに立っている私たちからは見えませんし…ことしこそ本格的な花火を見てみたいです。
寺田:移動中とかに、たまたまどこかの花火大会が見えたことはないんですか?
井上:さすがにそれはあるよ。でも、ちゃんと見たいから、そういう時はあえて目を背ける(笑)。蘭世は何にチャレンジしたい?
寺田:私も参加したことがないイベントがあるんですよ。
井上:なになに?
寺田:修学旅行です。中学生のときに乃木坂46に入ったので、学校の行事としては参加できなかったんです。行ってみたいのは…やっぱり京都かな。握手会で何度も訪れているのに、観光したことは1回もないんですよ。「金閣寺って本当に金色なの?」「枕投げって本当にするものなの?」っていうレベルです(笑)。乃木坂46のメンバーで行けたら楽しそうですね。ちゃんと学校の行事っぽく制服を着て、お小遣いもいくらまでって決めて、ガチの修学旅行を体験してみたいです。新幹線の座席を向かい合わせにしてみんなでおしゃべりしながらテンションをあげたい(笑)。
井上:分かる! 実は私もちゃんと修学旅行に行けた記憶がないんだよ。小学生のときは参加したけど、怪我をしてたから車椅子で…みんなは大浴場で楽しくお風呂に入っていたけど、私だけ部屋についているシャワーを簡単に浴びただけだったり…。高校のときは広島に行く予定だったんだけど、その直前に乃木坂46に入ったからやっぱり参加できなかったんだ。修学旅行、行きたいね。
寺田:番組の企画でいいから行きたい!
井上:このタイミングで「修学旅行に行きたい!」っていうのもまさかのシンクロニシティだね(笑)。
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